歯周病の症状
こんな症状はありませんか?
以下の症状にあてはまる方は、歯周病の可能性があります。
お早めにご相談ください。
- 朝起きた時に、口の中がネバネバする
- 歯を磨いた時に血が出る
- 口臭が気になる
- 歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい
- 硬いものを噛むと痛む
- 以前に比べて歯が長くなったような気がする
- 歯がグラグラする
- 歯が浮いているような気がする
- 歯茎が赤く腫れたり、膿が出る
歯周病
WEB予約
担当衛生士制により患者様に寄り添った治療を行います
現在、歯を失う原因の多くは虫歯ではなく歯周病です。歯周病は、歯周病原菌により引き起こされます。
口腔内には300~400種類の常在菌がいます。
その中で歯周病の原因となる細菌は、スピロヘータ、プレボテーラ・インテルメディア(P.I菌)、プロフィロモナス・ジンジバリス(P.G菌)、アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンス(A.A菌)などがあります。
これらの菌が、歯と歯ぐきの境目(歯肉溝)のなかで増殖すると歯周ポケットが形成され、炎症が起こり、歯肉が腫れ、様々な反応により歯槽骨の破壊が起こります。
それにより、歯ブラシ時の出血や歯の動揺、口臭などが起こります。
また歯周病が高血圧・糖尿病・心臓血管障害・誤嚥性肺炎などの悪化因子になることが近年わかってきました。
最近テレビのCMで「プラークコントロール」と言う言葉をよく耳にするようになりましたが、このプラークが実は、歯周病原菌を含む細菌の塊なのです。
プラークの80%は水分で残りの20%が細菌やその産生物を含む固形成分になります。
プラークは歯磨きで除去ができますが、磨き残しにより数日が経過すると唾液中のミネラル分を取り込んで硬い歯石になります。
歯石は歯磨きでは除去できないので、プラークの時に除去することが大事になります。これがいわゆる「プラークコントロール」です。
プラークコントロールで大切なことは、患者様それぞれの歯並びにあった歯ブラシ方法にて歯磨きを行うことです。
当院では担当歯科衛生士制を導入しており、毎回同じ歯科衛生士が歯ブラシ指導だけでなく歯石除去から定期的なメンテナンスまで行います。
よって、患者様の口腔内の変化や歴史、歯ブラシの癖なども把握したうえできめ細やかな歯磨き指導が行えるシステムとなっております。
また歯面に付着した歯石を除去することをスケーリングと言います。
スケーリングは、レントゲン写真から歯を支える骨の状態を把握した上で専用の医療機器(フランス サテレック社製ニュートロンLED・スイス EMS社製ピエゾンLED)を用いて除去します。
また、着色やタバコのヤニも専用の器具(スイス EMS社製エアフローMAX)やペースト(コンクールクリーニングジェル)にて除去します。
しかし残念ながら、深い歯周ポケットに歯石が沢山付着していた場合、専用の機器だけでは落としきることは出来ません。
その場合には、歯周検査により歯周ポケットの深さと残存した歯石の位置を把握したうえでSRP(scaling and root planning)という処置を行います。
SRPとは、専用の手用器具を用いて歯周ポケット内にある歯石と感染セメント質の除去を行うと同時に歯の根(歯根)を滑沢にする処置です。
当院では、局所麻酔をして無痛的にSRPを行います。当院では担当歯科衛生士がスケーリングやSRPを行うとき、その精度を高めて取り残しを無くすために拡大鏡を装着します。
SRP終了後、約2週間歯肉の回復を待ちます。そして再度、歯周検査を行い歯周ポケットの深さと歯肉の状態を確認します。
歯周病治療は、虫歯治療と違い治療の進捗状況や成果を実感しにくいため、モチベーションを維持しにくいです。
しかしその必要性と重要性をご理解いただいて、歯周病治療完了させ定期的なメンテナンスに繋げていくことが、今後患者様がご自身の歯を失わずにいつまでも自分の歯で日々の生活を豊かなものにしていく第一歩になります。
歯周病は、口腔内の細菌の感染によって引き起こされるお口の病気です。
歯と歯肉の隙間(歯肉溝)の清掃が不十分だと、そこに多くの細菌が蓄積・停滞し歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(ほとんど痛みはありません)。
そして、そのまま進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり(グラグラする)、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。
以下の症状にあてはまる方は、歯周病の可能性があります。
お早めにご相談ください。
歯の表面に絶えることなく形成される細菌性の膜をプラーク(歯垢)と呼びます。このプラーク(歯垢)が歯周病の原因です。
プラーク(歯垢)は歯の表面ででき、プラークからの毒素が歯ぐきにしみ込んでいきます。
こうして歯の磨き残し等で歯茎のまわりに残った大量のプラークが炎症を引き起こすのです。
プラークは本来歯と同じ色なので見つけるのが困難です。
ネバネバですが軟らかく歯磨きで取り除くことができます。取り除かないと、石灰化して硬くなっていき、歯石がつくられます。歯石にはプラークが付きやすく、新しく軟らかいプラークがざらざらした歯石の上に急速に形成され、これが炎症を引き起こし進行していきます。
歯肉炎
歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)にプラークが溜まり、「歯ぐきの腫れ」「歯ぐきからの出血」などの症状が現れます。
軽度歯周病
プラークが硬くなって歯石になっています。歯ぐきの炎症が強くなり赤みを帯びてきますが、まだ痛みなどはほとんどありません。歯周ポケットの深さは3~4mm程度です。
中等度歯周病
歯ぐきの腫れや出血は自覚できるほどひどくなります。歯が浮いた感じや咬んだときの違和感、痛みなどの症状があります。歯周ポケットの深さは4~6mm程度となり、失われた顎の骨は回復できません。
重度歯周病
顎の骨や歯ぐきが大きく失われて歯がグラグラします。「痛くて咬めない」「歯が揺れて咬めない」など、自覚症状も顕著になります。骨が失われているため入れ歯も安定しません。
1.ブラッシング指導
現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解した上で、正しいブラッシング方法を学んでいきます。
2.歯石除去(スケーリング)
スケーリングとは、専用の器具「スケーラー」を使って、歯の表面に付着した歯石などのガンコな汚れを少しずつ丁寧に取り除いていく予防法のことです。
当院では、手用スケーラーと超音波スケーラーを使い、歯石を取り除きたい場所や付着具合によって、使用するスケーラーを使い分け、まわりの歯や歯茎にダメージを与えないよう、丁寧に歯石を取り除いています。
3.ルートプレーニング
ルートプレーニングとは、手用スケーラーを使って、歯と歯茎の隙間 (歯周ポケット)や、歯の根っこを覆っているセメント質に侵入してしまった汚れなどを、ゆっくりとキレイに取り除いていく予防法のことです。
ルートプレーニングは、スケーリングによる歯石除去が終わったあと、そのまま続けて行われることが多いため、歯医者さんのあいだでは、「スケーリング」と「ルートプレーニング」2つを合わせて「SRP」と呼んでいます。
4.歯周組織再生療法(自費診療)
治療が終わった後に継続して、良い状態を維持することをいいます。そのためには、歯科医師のチェックと歯科衛生士による専門的なお口の清掃(クリーニング)を定期的に行います。
最低でも半年に1回は定期的にチェックを受けましょう。進行した歯周病の治療が終わった方は、1~3ヵ月のサイクルで来院し安定した歯茎の状態を管理していくことが大切です。
Page Top